2024年のAQL神奈川リーグ一般の部は、12月7日、相模原市立産業会館にて開催された。
昨年の神奈川リーグは、10チームを2リーグに分割する形式だったため、多くのサークルが不完全燃焼に感じ、「総当たり」を希望していた。これについては神奈川リーグ代表の輿さんが「公約」としてくれていた。当初参加チーム数が11チームだったのが、10チームに減ったことなどで時間割が難しくなったものの、不足する問題を他地域リーグから借りて実現してくれたことに、まずはお礼を。輿さんありがとうございました。
さらに、会場取りもかなり難航した結果、相模原の施設に決定した。Quizinが参加した過去3回はいずれも川崎の会場であったため移動も楽だったのだが、今回は所要時間も倍増。ほかのサークルもアクセス条件が悪くなるケースが多かったようだが、「神奈川リーグ」である以上は神奈川県内の施設が取れればそこで実施すべき、という考えには異論の余地が無い。参加そのものを見送ったメンバーもいたが、Quizinもなんとかフルゲート10名で臨むことができた。

今年の目標は、ズバリ「全国出場」。
飲みサーのQuizinが大きく出たな、とお思いの方もいるかもしれないが、くまだ的には大マジメである。原メンバーの加入により1試合あたり3〇が計算できる枠が1つ増えたことで、5枠の能力がうまく分散しつつ、ジャンルのカバレッジもさらに強化。課題の「ベタ寄りの指勝負」の問題もこの1年はマコトメンバーが大会で練度を上げているし、西岡メンバーもいる。出題と相手の組み合わせ次第では全勝も夢ではない。
これまでに比べて練習時間は少なかったが、戦い方を間違えなければなんとかなると思っていた。マコトメンバーがまとめてくれた「作戦書」を読んで、戦術意識を合わせておけば堅実なプレイはできるはずだ。
本番4日前、対戦表の連絡が来た。Quizinの試合は以下の順であった。
vs 鯖押 五味サ問(奇しくも2年前にも同じ組み合わせで対戦し敗北)
vs ぶんぶん Pilots問(問題は合うと思うが、相手も同様)
vs KQK YKK問(学生相手に学生問はツライ)
vs Pilots 新横浜C問(これもいい勝負になりそう)
vs YKK TEQ問(これも学生相手に学生問)
vs パルティール 鯖押問(勝っておきたい)
vs 五味サ パルティール問(勝っておきたい)
vs 新横浜C KQK問(勝っておきたい)
vs TEQ ぶんぶん問(必勝)
展望としては、上位2チームに入るのは7勝2敗と予測。
そのためには、緒戦の鯖押に五味サの問題で勝てるかどうか。
KQK、YKKに学生問で1勝できるか。
ぶんぶん、Pilots、パルティール、五味サ、新横浜Cから3勝以上できるか。
それプラス1勝をどこかで挙げられれば7勝に届くが、他チーム同士の結果で6勝3敗もトップラインに絡んでくれば得失点差決着もあり得る。
フォーメーションとしては平均的に点が取れ、ジャンルが偏らないオーソドックスな陣形と、リスク取って攻撃を2枠に集中させるパワープレイ陣形を考えておいた。
問題は今年もQuizin Invtational vol.2の未使用問にそれぞれの得意ジャンルの問題を集めてデッキを組んだ。例年より気持ち難易度はやさしめ(?)。
ユニフォームはQuizin黒Tをメインにすることとして、いよいよ当日である。
10:00過ぎに集まり始めるが、近くにある「相模原市民会館」と勘違いする人が何人か。最後まで気づかなったおさないメンバーからは「そんな部屋がない。。。」というテキストが流れてくる。それでも開会式には全員揃い、担当部屋の設営も完了。いざ。
第1試合 vs 鯖押会 出題:五味サ
以下の基本フォーメーションで席に着く。
1 マコト あずま
2 くまだ おさない
3 なべ 松浦
4 原 城山
5 西岡 とえ
序盤は様子見つつと思ったが、いきなり相手に3問連取される。相手の誤答を挟んで5問目に原くんが「トンブクトゥ」で最初の〇、続いて「ウェス・アンダーソン」をとえ〇。らしい。らしすぎる。しかし直後にマコトメンバーが誤答。そこから相手が優勢になり48-6まで離されるも、「SCP」なべ〇、「葉酸」からのマコト3問〇と盛り返す。
しかし、20問目に相手の正解でリーチを取られる。1×持ちの単枠リーチだ。続く問題をリーチ枠にしっかり点けられてヒヤッとしたが、誤答に救われる。1枠封鎖になったことで一息つくも、手数で上回られ23問目に再びリーチを取られた。今度も単枠。こちらは#2枠が0〇0×で頑張りどころである。ここで「Red Bull」「カード修行」をくまだが連答し、全員リーチとなった。
しかし次の問題、
「ギリシャ語のアルファベットの8番目にあたり、無声歯摩擦音や角度を意味す/
相手のリーチ枠が点ける。
(静寂)
「ファイ」×
またも誤答に救われた。これで相手のリーチは無くなり余裕が生まれた。
そして「ハムレット」をなべが正解して勝利。
緒戦を取れたのはとても大きいぞ。ミッション1、コンプリートだ。
続く時間帯はQuizinの問読み。
4部屋同時進行で、なべ、とえ、くまだ、マコトが担当。得点管理も割り当て通りに移動して開始である。
しかし、ここで重大な事故が発生。
マコトメンバーがQuizinの問題でなく、第10試合で読む予定だった東北大の問題を読んでしまっているとのこと。輿さんからはそのままの問題で最後まで読んで試合を完了してください、という指示。別の問題を急遽別地域から手配してもらい、第10試合の問題は変更することに。皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなり、
マコトに申し訳ございませんでした。
自分が読んだ試合はぶんぶんvs五味サでぶんぶんの勝利であった。
第2試合 vs ぶんぶん 出題:Pilots
フォーメーションは同じ。
1問目、いきなり「病気になると症状が現れやすいことから、おしゃべりな臓器とも言われる、年末年始の暴飲暴食で/」
で気楽に押して
「肝臓!」と答えたくまだの誤答からスタート。
「それは沈黙だろ」と全員苦笑。問答無用で誤答of the day。なんで言っちゃったんだろ。
しかし、チームはこれで萎縮せず、
「ハリソン山中」を西岡が答えると、相手×、マコト〇、相手〇、原〇、相手〇と一進一退。
そして「Nコン」をなべが正解し、くまだと思わず目を合わせる。Quizinのくまだ作問題とかぶってました。味方が答えてくれてよかったよ!(お前が答えないのか)
「黄色の縞模様を持つ幼魚はウリ坊と呼ばれる/」でマコトが点けるも、「え?幼魚? ブリ」と得意の生きもの問題を誤答してしまう。
しかし、その次の問題で相手も得意分野の誤答が入り、枠封鎖となった。この時点でスコアは12-2。相手の封鎖を解除させないようにしよう、と声を掛け合う。
前がかりに来た相手は〇〇×〇と点を重ねてくるが、おさないのシャレオツ正解「ジョー・マローン」で盛り上がると、とえ、原と連答して90-6。
そして「ミライデパート」のドラえもん問題をとえが正解で1枠リーチ、さらになべ〇で4枠リーチ、原〇で全枠リーチに到達。2問相手に返されるも、最後は「すすぎ」をマコトが正解してWin。相手の封鎖以降は誤答無くポイントを重ねられたのが勝因である。
連勝。これはデカい。これまで1度も勝ったことのないぶんぶんを倒したのは、かなり大きな自信にもなり、乗ってきた感触。
第3試合 vs KQK 出題:YKK
この試合は、学生と学生問題で戦うこともあり、最も分が悪い試合とみていた。なんならかなりアタッカーを寄せて、6-6-3-2-1 の展開を狙うか?という案もあったが、今日の流れのよさ的に基本フォーメーションで行くことにした。
「船体にシャンパンのボトルをたたき/」
「進水式」を相手に取られるところからスタート。
想定通りの基本問題が来たが、やっぱり相手が早い。
これは頭で押していくしかない、と構えた2問目
「アニメ制作で使われる用語”LO”とは/」
原メンバーが点けるも「う、全然わかんない」と予想外の用語が来て誤答してしまう。
「韓江(ハン・ガン)」(おさない)「蘇我入鹿」(マコト)「タッピング」(くまだ)などのわずかな正解の間に、相手は着実に加点。200-36の力負けとなった。
第4試合 vs Pilots 出題:新横浜C
Pilotsは3連勝で現時点でのスコアリーダーである。Quizinにとっては昨年唯一の白星を挙げた相手でもある。
1問目「狩猟解禁」を相手が〇、「クリスマスツリー」(マコト)で返すもそこから相手の3連取、「動く歩道」をくまだが取るも、また連取されるという展開。
続いて原メンバーが「ナポリ」を「ローマ」というミスが入るが、「龍造寺隆信」(マコト)「早田ひな」「カミーユ・サン=サーンス」(くまだ)と得点。しかし15問目の「タモリステーション」を取られて2枠リーチとなってしまう。さらに1問取られて相手は全員リーチ。万事休す。「ごまめ」(原)、なべのチャージ×→〇→×封鎖、原×封鎖とボタンを何とか死守したものの反撃及ばず、「テロップ」を取られて敗北。200-16のスコアであった。
振り返れば、この試合は前半にもう少し攻められたと思う。新横浜Cの問題は前振りで勝負できる素直な問題が並んでおり、自分自身、強気に行けば10問目までに2問は取れた感覚。Pilotsの皆さんは取るべき人がきちんと取って、平たく得点を重ねられてしまった。最後の「テロップ」は「テレビジョン・オペーク/」というベタベタな問題で点けられてしまったため、押し負けた西岡メンバーが悔しがっていた。
ここまでで2勝2敗。
まだまだチャンスは残されている。改めてムチを入れるぞ!
第5試合 vs YKK 出題:TEQ
学生相手の学生問だが、KQK戦ほどワンサイドにはならないように食らいついていくぞ。
1問目、バレーボールフランス代表の「アントワーヌ・ブリザール」がスルーとなる。ん、これはそこまで学生っぽくない問題が並ぶか?
続く「エバン・コール」(原)、「イタドリ」「斎藤仁」(マコト)を正解し、序盤は快調。理系の問題を1問相手に取られるが、「平均律」を城山メンバーが正解してリードを広げる。
そこから相手が4問連取、原〇西岡〇くまだ〇と3連取するなど、接戦になる。
「ペシャワール」の問題をスルーにしてしまい、ちょっと流れが悪いか、と思ったところを「落ち着こう」と声をかけ、次の「LaLaアリーナ」の問題を甘めに取ってもらってなべが正解。
スルー2問、相手の正解を挟み、「中央フリーウェイ」をなべが正解し、2枠リーチが入る。もう1問取って全員リーチとし、半夏生の「タコ」をくまだが答えて200-64の勝利。
学生相手に学生問題で1勝できた。このミッションがコンプリートできたのは、TEQの問題が比較的オトナ向けに寄っていたからだと思う。
これで3勝2敗。まだまだ負けられない戦いが続く。
第6試合 vs パルティール 出題:鯖押
1問目「あかつき」をマコトが〇するも、2問目にバンドが列挙された問題をとえが「スリーピース」と誤答。正解は「ベース」であった。1問スルーを挟んで原メンバーが「梨状筋」を「梨筋」と答えて誤答となり、苦しいスタートとなってしまう。
相手も1問誤答したあと、「魔法騎士レイアース」で原がリカバー。しかし10問目に松浦、11問目に城山が連続で誤答してしまい、本日初の封鎖枠を出してしまう。かなり苦しい展開である。スルーになりそうな「灰色のサイ」をとえが拾い、2問取られた後に
「口元に華やかさと個性を演出するために、ラッパーなどが付けることが多い、歯全体を/」で「グリルズ」をおさないが正解。シャレオツ解答その2。「対比伝」をマコトが取ってしのぐと、3点持ちの相手に誤答が入り、封鎖解除。点数も並んだ状況となり「ここから行こう!」と気合を入れる。「一長一短」というやさしい四字熟語を相手に取られるも、「BIOS」(くまだ)「国民スポーツ大会」(マコト)と連答し、さらに
「動詞では”許す”、名詞では”言い訳”という意味がある英単語は何でしょう?/」
であずまメンバーがボタンを空振りして焦りながらも点け、「excuse」を正解。ナイス初日。
「バックブリーカー」を取られるも、「新川」をくまだが取り返し、「宮島美奈」を取られるも「メンフィス・グリズリーズ」をまたもくまだが取り返し、60-54のスコアに。ちょっと強気すぎたかと思ったが、先ほどのPilots戦での消極さの反省を生かしたかった。熊問だったし。
そして「赤道ギニア」を原が答えたところで単枠リーチとする。
ここでマコトメンバーが「勝ったよ!」とマナーの悪い声かけをして味方から「マナ悪ですよ」の注意がかかる事案が発生。お相手の皆様大変失礼いたしました。
その後2問を相手に連取され、スコアは120-90まで接近する。
「さまざまな人が持っているお宝の価値を専門家が査定する/」
でリーチ枠のなべが点け、「開運!なんでも鑑定団」を正解して勝利となった。
実際、この試合が最も苦しい勝利であった。相手もイーシャンテンで、#4枠が正解すれば全枠リーチになったし、こちらは3枠が×を持っており、最後は「どっちが引くか」という状況だったと思う。
これで4勝2敗。まだ行ける!
第7試合 vs 五味サ 出題:パルティール
1問目「開港記念日」をなべが取ると、「茶の本」(マコト)「コフレドール」(原)「4世」(西岡)と枠の異なる4人が連答する最高の出だし。
西岡くんの回答は声が小さすぎるが、「声がかわいいよ!」という声かけが入る。味方なら何でもいいのか(笑)。その後相手の誤答が続き、9問目で封鎖枠が出る。「誤答無しで行こう」と話した後はあずまメンバーの「吉幾三」という光る解答を挟み、「ガジュマル」(くまだ)でリーチをかける。
その後は相手のチャージに押されることとなったが、「ラーケーション」をくまだが答えて勝利。200-81
5勝2敗まで勝ち星を重ねた。あと2戦!
第8試合 vs 新横浜C 出題:KQK
「大山のぶ代」を相手に取られた後、2問目「瑠璃光院」をおさないが正解。次いで「ドラッグデリバリーシステム」をマコト、「よみうりランド」を西岡が正解。その後は一進一退。15問目に「VT」をおさないがシャレオツ解答その3で得点し、72-18とリード。
しかしここで少し心に余裕が出てしまったのか、ここから相手に4ポイント連取され、逆転、さらに2枠リーチがかかる。「コモドオオトカゲ」「金色のガッシュ」を原が答えて144-120まで追いすがるも、数学の問題をリーチ枠の相手にWAされて敗退。
結果的に、この1戦を落としたのがもっとも悔やまれる。とはいえ「WAR」「メル」などこちらは誰も押せていなかったところをスルーぎりぎりで拾ってきた相手が勝負強かった。
ここで5勝3敗。
次の時間帯は2度目の問読み。ここで6勝1敗でトップのKQKと5勝2敗のPilotsが当たる。
ほかのチームの勝敗が見えないが、問読みが終わって結果一覧を見ると、PilotsがKQKに勝ったらしい。この時点でPilotsとKQKが6勝2敗、Quizinと新横浜Cが5勝3敗で並んでいる。実質この4チームの争いである。いずれも直接対決は終わっているので、最終戦を勝利したうえで、PilotsかKQKのいずれかが負けるのが最低条件か。
第9試合 vs TEQ 出題:ぶんぶん
ぶんぶんの問題であれば、学生相手にかなり有利だろう、と思いつつ、ミスなく勝ち切りたい最終戦。昨年はPilotsの問題ながら誤答を重ねた結果40問使い切って敗退していることもあるので、気を引き締めていかねば。
冒頭2問を相手に取られるスタートとなったが、「カンダタ」を城山メンバーが早いポイントで正解。「被団協」は対策で出題していたものをマコトメンバーが取ってくれた。(お前が取らないのか その2)
しかし「京都ワッパー」の問題を城山メンバーが暴発して誤答。お腹が空いていることがバレバレである。「ちゃんと思い出してから押そう!」と声をかけられる。
その後は「10-Feet」(松浦 ナイス初日)から調子よく正解を重ね、マコトの「フランシスコ・ザビエル」で2枠リーチ。最後は「フジコ・ヘミング」をくまだが溜め気味に答えて勝利。(実際は溜めたというより飛びかけたのだが)自身WA3つ目という望外の目立ち方であった。
さて、上位2チームの結果は?
Pilotsは新横浜Cを、KQKはYKKをそれぞれ降しており、この2チームが7勝2敗、Quizinが6勝3敗で順位が決まった。
決勝の試合は半ば呆然としつつ、問題を間違えたペナルティ(というわけでもないが)として得点をお手伝い。Pilotsの優勝を見届けて終了。
当日のやらかしをその場でご破算にしてくれるように取り計らってくれた輿さんには改めて感謝です。
両チームは全国進出おめでとうございます。活躍を願っています。
実に長い1日だったが、本番の打ち上げは新宿。ここからまだ1時間以上かかる。タクシーで相模原駅まで出て→橋本→新宿へと。京王線車内はみんなお疲れモードであった。それはそう。
会場はコチラ
新宿南口から代々木方面にちょっと行ったところにある新し目の大箱。やまだメンバーも会場に駆けつけて、飲むぞー!
いやー、目標の「全国進出」でも、本当にあと一歩であった。実際のところ新横浜コネクトに勝っていたとしても得失点差が苦しかったと思われるので、PilotsかKQKに勝たねばならなかったとは思う。にしても悔しいではないか!
でも、みんなが1〇以上、前衛も後衛もきっちり仕事をして、実力は十二分に発揮できた。内容にはとっても満足である。来年こそは全国に行こう!と誓って盛り上がったのであった。
さすがに朝も早かったし移動の疲れもあって1次会で帰ったけど、城山さんとかあずまさんは朝まで歌ってたのかな?
次はラムチョップの忘年会ですよ!


▶過去の記録
昨年の神奈川リーグは、10チームを2リーグに分割する形式だったため、多くのサークルが不完全燃焼に感じ、「総当たり」を希望していた。これについては神奈川リーグ代表の輿さんが「公約」としてくれていた。当初参加チーム数が11チームだったのが、10チームに減ったことなどで時間割が難しくなったものの、不足する問題を他地域リーグから借りて実現してくれたことに、まずはお礼を。輿さんありがとうございました。
さらに、会場取りもかなり難航した結果、相模原の施設に決定した。Quizinが参加した過去3回はいずれも川崎の会場であったため移動も楽だったのだが、今回は所要時間も倍増。ほかのサークルもアクセス条件が悪くなるケースが多かったようだが、「神奈川リーグ」である以上は神奈川県内の施設が取れればそこで実施すべき、という考えには異論の余地が無い。参加そのものを見送ったメンバーもいたが、Quizinもなんとかフルゲート10名で臨むことができた。

今年の目標は、ズバリ「全国出場」。
飲みサーのQuizinが大きく出たな、とお思いの方もいるかもしれないが、くまだ的には大マジメである。原メンバーの加入により1試合あたり3〇が計算できる枠が1つ増えたことで、5枠の能力がうまく分散しつつ、ジャンルのカバレッジもさらに強化。課題の「ベタ寄りの指勝負」の問題もこの1年はマコトメンバーが大会で練度を上げているし、西岡メンバーもいる。出題と相手の組み合わせ次第では全勝も夢ではない。
これまでに比べて練習時間は少なかったが、戦い方を間違えなければなんとかなると思っていた。マコトメンバーがまとめてくれた「作戦書」を読んで、戦術意識を合わせておけば堅実なプレイはできるはずだ。
本番4日前、対戦表の連絡が来た。Quizinの試合は以下の順であった。
vs 鯖押 五味サ問(奇しくも2年前にも同じ組み合わせで対戦し敗北)
vs ぶんぶん Pilots問(問題は合うと思うが、相手も同様)
vs KQK YKK問(学生相手に学生問はツライ)
vs Pilots 新横浜C問(これもいい勝負になりそう)
vs YKK TEQ問(これも学生相手に学生問)
vs パルティール 鯖押問(勝っておきたい)
vs 五味サ パルティール問(勝っておきたい)
vs 新横浜C KQK問(勝っておきたい)
vs TEQ ぶんぶん問(必勝)
展望としては、上位2チームに入るのは7勝2敗と予測。
そのためには、緒戦の鯖押に五味サの問題で勝てるかどうか。
KQK、YKKに学生問で1勝できるか。
ぶんぶん、Pilots、パルティール、五味サ、新横浜Cから3勝以上できるか。
それプラス1勝をどこかで挙げられれば7勝に届くが、他チーム同士の結果で6勝3敗もトップラインに絡んでくれば得失点差決着もあり得る。
フォーメーションとしては平均的に点が取れ、ジャンルが偏らないオーソドックスな陣形と、リスク取って攻撃を2枠に集中させるパワープレイ陣形を考えておいた。
問題は今年もQuizin Invtational vol.2の未使用問にそれぞれの得意ジャンルの問題を集めてデッキを組んだ。例年より気持ち難易度はやさしめ(?)。
ユニフォームはQuizin黒Tをメインにすることとして、いよいよ当日である。
10:00過ぎに集まり始めるが、近くにある「相模原市民会館」と勘違いする人が何人か。最後まで気づかなったおさないメンバーからは「そんな部屋がない。。。」というテキストが流れてくる。それでも開会式には全員揃い、担当部屋の設営も完了。いざ。
第1試合 vs 鯖押会 出題:五味サ
以下の基本フォーメーションで席に着く。
1 マコト あずま
2 くまだ おさない
3 なべ 松浦
4 原 城山
5 西岡 とえ
序盤は様子見つつと思ったが、いきなり相手に3問連取される。相手の誤答を挟んで5問目に原くんが「トンブクトゥ」で最初の〇、続いて「ウェス・アンダーソン」をとえ〇。らしい。らしすぎる。しかし直後にマコトメンバーが誤答。そこから相手が優勢になり48-6まで離されるも、「SCP」なべ〇、「葉酸」からのマコト3問〇と盛り返す。
しかし、20問目に相手の正解でリーチを取られる。1×持ちの単枠リーチだ。続く問題をリーチ枠にしっかり点けられてヒヤッとしたが、誤答に救われる。1枠封鎖になったことで一息つくも、手数で上回られ23問目に再びリーチを取られた。今度も単枠。こちらは#2枠が0〇0×で頑張りどころである。ここで「Red Bull」「カード修行」をくまだが連答し、全員リーチとなった。
しかし次の問題、
「ギリシャ語のアルファベットの8番目にあたり、無声歯摩擦音や角度を意味す/
相手のリーチ枠が点ける。
(静寂)
「ファイ」×
またも誤答に救われた。これで相手のリーチは無くなり余裕が生まれた。
そして「ハムレット」をなべが正解して勝利。
緒戦を取れたのはとても大きいぞ。ミッション1、コンプリートだ。
続く時間帯はQuizinの問読み。
4部屋同時進行で、なべ、とえ、くまだ、マコトが担当。得点管理も割り当て通りに移動して開始である。
しかし、ここで重大な事故が発生。
マコトメンバーがQuizinの問題でなく、第10試合で読む予定だった東北大の問題を読んでしまっているとのこと。輿さんからはそのままの問題で最後まで読んで試合を完了してください、という指示。別の問題を急遽別地域から手配してもらい、第10試合の問題は変更することに。皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなり、
マコトに申し訳ございませんでした。
自分が読んだ試合はぶんぶんvs五味サでぶんぶんの勝利であった。
第2試合 vs ぶんぶん 出題:Pilots
フォーメーションは同じ。
1問目、いきなり「病気になると症状が現れやすいことから、おしゃべりな臓器とも言われる、年末年始の暴飲暴食で/」
で気楽に押して
「肝臓!」と答えたくまだの誤答からスタート。
「それは沈黙だろ」と全員苦笑。問答無用で誤答of the day。なんで言っちゃったんだろ。
しかし、チームはこれで萎縮せず、
「ハリソン山中」を西岡が答えると、相手×、マコト〇、相手〇、原〇、相手〇と一進一退。
そして「Nコン」をなべが正解し、くまだと思わず目を合わせる。Quizinのくまだ作問題とかぶってました。味方が答えてくれてよかったよ!(お前が答えないのか)
「黄色の縞模様を持つ幼魚はウリ坊と呼ばれる/」でマコトが点けるも、「え?幼魚? ブリ」と得意の生きもの問題を誤答してしまう。
しかし、その次の問題で相手も得意分野の誤答が入り、枠封鎖となった。この時点でスコアは12-2。相手の封鎖を解除させないようにしよう、と声を掛け合う。
前がかりに来た相手は〇〇×〇と点を重ねてくるが、おさないのシャレオツ正解「ジョー・マローン」で盛り上がると、とえ、原と連答して90-6。
そして「ミライデパート」のドラえもん問題をとえが正解で1枠リーチ、さらになべ〇で4枠リーチ、原〇で全枠リーチに到達。2問相手に返されるも、最後は「すすぎ」をマコトが正解してWin。相手の封鎖以降は誤答無くポイントを重ねられたのが勝因である。
連勝。これはデカい。これまで1度も勝ったことのないぶんぶんを倒したのは、かなり大きな自信にもなり、乗ってきた感触。
第3試合 vs KQK 出題:YKK
この試合は、学生と学生問題で戦うこともあり、最も分が悪い試合とみていた。なんならかなりアタッカーを寄せて、6-6-3-2-1 の展開を狙うか?という案もあったが、今日の流れのよさ的に基本フォーメーションで行くことにした。
「船体にシャンパンのボトルをたたき/」
「進水式」を相手に取られるところからスタート。
想定通りの基本問題が来たが、やっぱり相手が早い。
これは頭で押していくしかない、と構えた2問目
「アニメ制作で使われる用語”LO”とは/」
原メンバーが点けるも「う、全然わかんない」と予想外の用語が来て誤答してしまう。
「韓江(ハン・ガン)」(おさない)「蘇我入鹿」(マコト)「タッピング」(くまだ)などのわずかな正解の間に、相手は着実に加点。200-36の力負けとなった。
第4試合 vs Pilots 出題:新横浜C
Pilotsは3連勝で現時点でのスコアリーダーである。Quizinにとっては昨年唯一の白星を挙げた相手でもある。
1問目「狩猟解禁」を相手が〇、「クリスマスツリー」(マコト)で返すもそこから相手の3連取、「動く歩道」をくまだが取るも、また連取されるという展開。
続いて原メンバーが「ナポリ」を「ローマ」というミスが入るが、「龍造寺隆信」(マコト)「早田ひな」「カミーユ・サン=サーンス」(くまだ)と得点。しかし15問目の「タモリステーション」を取られて2枠リーチとなってしまう。さらに1問取られて相手は全員リーチ。万事休す。「ごまめ」(原)、なべのチャージ×→〇→×封鎖、原×封鎖とボタンを何とか死守したものの反撃及ばず、「テロップ」を取られて敗北。200-16のスコアであった。
振り返れば、この試合は前半にもう少し攻められたと思う。新横浜Cの問題は前振りで勝負できる素直な問題が並んでおり、自分自身、強気に行けば10問目までに2問は取れた感覚。Pilotsの皆さんは取るべき人がきちんと取って、平たく得点を重ねられてしまった。最後の「テロップ」は「テレビジョン・オペーク/」というベタベタな問題で点けられてしまったため、押し負けた西岡メンバーが悔しがっていた。
ここまでで2勝2敗。
まだまだチャンスは残されている。改めてムチを入れるぞ!
第5試合 vs YKK 出題:TEQ
学生相手の学生問だが、KQK戦ほどワンサイドにはならないように食らいついていくぞ。
1問目、バレーボールフランス代表の「アントワーヌ・ブリザール」がスルーとなる。ん、これはそこまで学生っぽくない問題が並ぶか?
続く「エバン・コール」(原)、「イタドリ」「斎藤仁」(マコト)を正解し、序盤は快調。理系の問題を1問相手に取られるが、「平均律」を城山メンバーが正解してリードを広げる。
そこから相手が4問連取、原〇西岡〇くまだ〇と3連取するなど、接戦になる。
「ペシャワール」の問題をスルーにしてしまい、ちょっと流れが悪いか、と思ったところを「落ち着こう」と声をかけ、次の「LaLaアリーナ」の問題を甘めに取ってもらってなべが正解。
スルー2問、相手の正解を挟み、「中央フリーウェイ」をなべが正解し、2枠リーチが入る。もう1問取って全員リーチとし、半夏生の「タコ」をくまだが答えて200-64の勝利。
学生相手に学生問題で1勝できた。このミッションがコンプリートできたのは、TEQの問題が比較的オトナ向けに寄っていたからだと思う。
これで3勝2敗。まだまだ負けられない戦いが続く。
第6試合 vs パルティール 出題:鯖押
1問目「あかつき」をマコトが〇するも、2問目にバンドが列挙された問題をとえが「スリーピース」と誤答。正解は「ベース」であった。1問スルーを挟んで原メンバーが「梨状筋」を「梨筋」と答えて誤答となり、苦しいスタートとなってしまう。
相手も1問誤答したあと、「魔法騎士レイアース」で原がリカバー。しかし10問目に松浦、11問目に城山が連続で誤答してしまい、本日初の封鎖枠を出してしまう。かなり苦しい展開である。スルーになりそうな「灰色のサイ」をとえが拾い、2問取られた後に
「口元に華やかさと個性を演出するために、ラッパーなどが付けることが多い、歯全体を/」で「グリルズ」をおさないが正解。シャレオツ解答その2。「対比伝」をマコトが取ってしのぐと、3点持ちの相手に誤答が入り、封鎖解除。点数も並んだ状況となり「ここから行こう!」と気合を入れる。「一長一短」というやさしい四字熟語を相手に取られるも、「BIOS」(くまだ)「国民スポーツ大会」(マコト)と連答し、さらに
「動詞では”許す”、名詞では”言い訳”という意味がある英単語は何でしょう?/」
であずまメンバーがボタンを空振りして焦りながらも点け、「excuse」を正解。ナイス初日。
「バックブリーカー」を取られるも、「新川」をくまだが取り返し、「宮島美奈」を取られるも「メンフィス・グリズリーズ」をまたもくまだが取り返し、60-54のスコアに。ちょっと強気すぎたかと思ったが、先ほどのPilots戦での消極さの反省を生かしたかった。熊問だったし。
そして「赤道ギニア」を原が答えたところで単枠リーチとする。
ここでマコトメンバーが「勝ったよ!」とマナーの悪い声かけをして味方から「マナ悪ですよ」の注意がかかる事案が発生。お相手の皆様大変失礼いたしました。
その後2問を相手に連取され、スコアは120-90まで接近する。
「さまざまな人が持っているお宝の価値を専門家が査定する/」
でリーチ枠のなべが点け、「開運!なんでも鑑定団」を正解して勝利となった。
実際、この試合が最も苦しい勝利であった。相手もイーシャンテンで、#4枠が正解すれば全枠リーチになったし、こちらは3枠が×を持っており、最後は「どっちが引くか」という状況だったと思う。
これで4勝2敗。まだ行ける!
第7試合 vs 五味サ 出題:パルティール
1問目「開港記念日」をなべが取ると、「茶の本」(マコト)「コフレドール」(原)「4世」(西岡)と枠の異なる4人が連答する最高の出だし。
西岡くんの回答は声が小さすぎるが、「声がかわいいよ!」という声かけが入る。味方なら何でもいいのか(笑)。その後相手の誤答が続き、9問目で封鎖枠が出る。「誤答無しで行こう」と話した後はあずまメンバーの「吉幾三」という光る解答を挟み、「ガジュマル」(くまだ)でリーチをかける。
その後は相手のチャージに押されることとなったが、「ラーケーション」をくまだが答えて勝利。200-81
5勝2敗まで勝ち星を重ねた。あと2戦!
第8試合 vs 新横浜C 出題:KQK
「大山のぶ代」を相手に取られた後、2問目「瑠璃光院」をおさないが正解。次いで「ドラッグデリバリーシステム」をマコト、「よみうりランド」を西岡が正解。その後は一進一退。15問目に「VT」をおさないがシャレオツ解答その3で得点し、72-18とリード。
しかしここで少し心に余裕が出てしまったのか、ここから相手に4ポイント連取され、逆転、さらに2枠リーチがかかる。「コモドオオトカゲ」「金色のガッシュ」を原が答えて144-120まで追いすがるも、数学の問題をリーチ枠の相手にWAされて敗退。
結果的に、この1戦を落としたのがもっとも悔やまれる。とはいえ「WAR」「メル」などこちらは誰も押せていなかったところをスルーぎりぎりで拾ってきた相手が勝負強かった。
ここで5勝3敗。
次の時間帯は2度目の問読み。ここで6勝1敗でトップのKQKと5勝2敗のPilotsが当たる。
ほかのチームの勝敗が見えないが、問読みが終わって結果一覧を見ると、PilotsがKQKに勝ったらしい。この時点でPilotsとKQKが6勝2敗、Quizinと新横浜Cが5勝3敗で並んでいる。実質この4チームの争いである。いずれも直接対決は終わっているので、最終戦を勝利したうえで、PilotsかKQKのいずれかが負けるのが最低条件か。
第9試合 vs TEQ 出題:ぶんぶん
ぶんぶんの問題であれば、学生相手にかなり有利だろう、と思いつつ、ミスなく勝ち切りたい最終戦。昨年はPilotsの問題ながら誤答を重ねた結果40問使い切って敗退していることもあるので、気を引き締めていかねば。
冒頭2問を相手に取られるスタートとなったが、「カンダタ」を城山メンバーが早いポイントで正解。「被団協」は対策で出題していたものをマコトメンバーが取ってくれた。(お前が取らないのか その2)
しかし「京都ワッパー」の問題を城山メンバーが暴発して誤答。お腹が空いていることがバレバレである。「ちゃんと思い出してから押そう!」と声をかけられる。
その後は「10-Feet」(松浦 ナイス初日)から調子よく正解を重ね、マコトの「フランシスコ・ザビエル」で2枠リーチ。最後は「フジコ・ヘミング」をくまだが溜め気味に答えて勝利。(実際は溜めたというより飛びかけたのだが)自身WA3つ目という望外の目立ち方であった。
さて、上位2チームの結果は?
Pilotsは新横浜Cを、KQKはYKKをそれぞれ降しており、この2チームが7勝2敗、Quizinが6勝3敗で順位が決まった。
決勝の試合は半ば呆然としつつ、問題を間違えたペナルティ(というわけでもないが)として得点をお手伝い。Pilotsの優勝を見届けて終了。
当日のやらかしをその場でご破算にしてくれるように取り計らってくれた輿さんには改めて感謝です。
両チームは全国進出おめでとうございます。活躍を願っています。
実に長い1日だったが、本番の打ち上げは新宿。ここからまだ1時間以上かかる。タクシーで相模原駅まで出て→橋本→新宿へと。京王線車内はみんなお疲れモードであった。それはそう。
会場はコチラ
新宿南口から代々木方面にちょっと行ったところにある新し目の大箱。やまだメンバーも会場に駆けつけて、飲むぞー!
いやー、目標の「全国進出」でも、本当にあと一歩であった。実際のところ新横浜コネクトに勝っていたとしても得失点差が苦しかったと思われるので、PilotsかKQKに勝たねばならなかったとは思う。にしても悔しいではないか!
でも、みんなが1〇以上、前衛も後衛もきっちり仕事をして、実力は十二分に発揮できた。内容にはとっても満足である。来年こそは全国に行こう!と誓って盛り上がったのであった。
さすがに朝も早かったし移動の疲れもあって1次会で帰ったけど、城山さんとかあずまさんは朝まで歌ってたのかな?
次はラムチョップの忘年会ですよ!


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